医療法人志匠会
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数か月~半年間、保存治療や対症治療(リハビリ、ブロック注射、鍼灸等)を行っても改善がない場合には、手術が選択肢の一つに入って来ます。
当院は、この段階の方を主な対象者とした、頚・腰のみに特化した手術専門の病院です。
手術というものは、数ある治療法の中の一つの選択肢であり、プラス面、マイナス面があります。これらを天秤にかけ、患者さんと医師間で相談し、最終的には手術を受ける患者さん自身が選択するものではないかと思っています。
プラス面とは、症状の原因を直接解除できる点であり、これは、他のリハビリ、ブロック注射等の保存療法では出来ない事です。マイナス面とは、やはり手術の危険性であります。
また、危険な合併症も経験していますし、術前より筋力が落ちることも0.3%程度ありました。
体質(遺伝子)や生活様式、外傷などが原因になり椎間板(軟骨)やじん帯、骨などが変形して神経が圧迫されてきます。神経が圧迫されることにより痛みやしびれなどの症状が出てきます。血流も関係しており、神経が圧迫されても症状を発生しない場合もあります。
椎間板(軟骨)やじん帯、骨などによる圧迫がなくなると、神経が自己回復力により元へ戻ろうとします。手術の目的は圧迫をとり除くことにより、神経が自己回復しやすい環境を作ることです。つぶされた神経を膨らませることはできません。
手術により神経に対する圧迫が取り除かれ良い環境ができると、そこから神経自身の自己修復が始まります。神経の自己回復に従って症状も改善していくでしょうが、一時的に悪化、改善を繰り返すこともあるようです。
神経は、2年間かけて徐々に回復していき、術後2年経つと症状が固定されるようです。その時点で、症状がほぼ回復する場合もありますが、あまり回復せず症状が残ったまま固定される場合もあり、神経の回復力には個人差があります。